「デューディリジェンス」とは、買主又は売主が建物や不動産に対して事前調査を行うことです。
調査を行うことによって、安心してそれらを購入する又は売却することができるというのが「デューディリジェンス」であり、これが自己責任社会でのグローバルスタンダードです。
例えば買主は、投資用・自宅用であれ、新築・中古であれ、物件購入に際し、厚い設計図書を詳細にチェックすることは少ないでしょう。しかし、買主としては手抜き工事がなかったか心配なはずです。建材に有害なアスベストが大量に含まれていれば、将来の粉塵公害の原因となり、賠償の恐れすらあります。また、投資用なら、将来の収支計画や市場動向は心配ないか、悪質な入居者はいないか、法的問題はないか等、心配は尽きません。
買主の立場と負担でこれら心配な点を調査するのが「デューディリジェンス」です。日本では「デューディリジェンスリ」と聞くと特別なことのように聞こえますが、本来は当たり前のことで、これまでなかったことの方がおかしいのです。
日本の不動産取引においても、今後、この「デューディリジェンス」の考え方が大きな影響を及ぼしていくと私たちは考えます。
遵法性調査 | 建築基準法適合判定調査 |
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建物現況調査 | 建物劣化診断・修繕更新費用算定 |
長期修繕計画 | |
環境リスク調査 | 土壌汚染調査・建物有害物質調査 |
地震リスク調査 | PML算定 |
■ ER<エンジニアリングレポート>の作成
- 物件に関する基本的な事項に関する概況調査
- 遵法性調査
- 確認関係図書と現地での確認による調査
- 建物の劣化状況調査
- 緊急修繕費用・短期修繕費用[1年以内]・中期修繕費用[12年間]
- 再調達価格
- 地震リスク調査におけるPML算定用の簡易算出
- 環境リスク調査
- 土壌汚染調査(土地履歴を中心とした資料等調査)・建物有害物質調査[アスベスト・PCB等]
- 地震リスク調査
- PML(建物の基本情報に基づく分析)